電子保険証

本田整形外科クリニック、本田忠ver2000/11/18


1)内容は健康保険証の患者基本情報だけで十分である

2)デジタル認証キーとして利用できる。またアナログ認証に顔写真をはるべきである。

  日経の日曜版によれば、通産省は、健康保険証と身分証、銀行カードを ICカードで一体化したいと打ち出しました。2001年に実用化したい

健康保険証内のデータは患者基本情報だけで認証に使えれば 十分ですからこれでよいですが、銀行との絡み、E-コマースの認証 情報基本法とのからみが面倒です。電子保険証は賛成です。通産省と厚生省の話合いかと思います。これは別に良いとおもいます

具体的な内容

 我々としては患者基本情報以外を入れるのは反対です。あくまで保険証の内容のみ。診療情報を入れる意味は薄い。医療機関で実際いれることもできない。顔写真もつける。

八代市の医療保険カード実験は半年間延長

 中医協は18日、医療保険カードの実験継続と入院時食事療養費の患者負担変更

に絡む療養担当規則改正について厚生省から諮問を受け、即日答申した。医療保

険カードの実験は、熊本県八代市に限定して、平成7年度から3年間に期限を切

って実施してきたが、療担を改正して、10年9月30日まで延長する。10月1日か

らは、八代市以外の医療機関でも医療保険カードの利用ができるようにして、新

たな体制で実験を継続する

電子保険証は個人情報の保護に使える。

  厚生省によれば健康保険証が2001年度にはカード化され、一人一枚になるとのことです。介護保険でも検討されているようです。熊本県八代市のパイロットスタディでは、患者基本情報やその他を入れ、患者認証にも使えるようです。八代市の例だとカードの収録情報はカード自体に表記してありますが、基本情報1から7までは紙の保険証と一緒です。それに老人医療受給者番号が収録されています。その他に、健診情報、救急情報、健康作り情報が入っているようです。

 システムとして、専用のパソコン、カード読みとり機、プリンタからなっています。患者のカードを読みとり機に入れると基本情報が表示され、これをプリントアウトすると、新患の場合、カルテの頭書きが、転記ミスなく、綺麗に、しかも素早くできるようになっています。西条市のパイロットスタディの例だと、ICカード内への照会や入力に際しては、医師・保健婦・看護婦等使用する側にもセキュリティーカードという専用カードがあり、みなさんのICカードと専用カードがそろわなければ、ICカードを見ることはできない仕組みとなっています。また、使用する側の職種によって、照会したり、入力する範囲を決めており、必要な項目のみ利用できる仕組みとなっています。

 ドイツなど他国の例だと患者情報基本情報以外の診療情報などはいれないで、いるものが多いようです。効率を考えれば、各機関でのデータ入力は最小限にして、ネットワーク上の患者情報共有の認証カードとして使うのが現実的かと思われます。

 

個人情報保護基本法の除外規定実現に全力西島常任理事 

 西島英利常任理事は7月30日、熊本市で開かれた九州地区医師会立共同利用施 設連絡協議会で、医療政策を提言・実践していくうえで必要な基礎データの収集・ 提供に協力を求めるとともに、個人情報保護基本法への対応に言及し、共同利用 施設の収集データも含めた除外規定の必要性を強調した。医学・医療の向上に弊 害をもたらすものは全力をあげて阻止していく、と述べた。また、要介護認定に 係る痴呆度の反映について、医師会訪問看護ステーションの協力を得て、日医総 研にデータを集積して厚生省に突き上げていくとの方針を示した。

 西島常任理事は

a)医療提供者が安心して医療を提供できる

b)国民が安心して医療を受けられる

―環境づくりに向けて政策提言を行うことが、日医の基本スタン スだと前置き、政策の立案に必要な基礎データの提供を、共同利用施設の重要な 役割に位置づけた。