本田整形外科クリニック、本田忠ver2000/11/18
まず始めに財源ありきでなく、医療のアウトカムを大切にする。この考え方は是とする。
○高齢化社会の医療をどうするのか
日医が主張している、高齢者保険を新たに作る独立型と、退職者医療保険制度を創設してひきつづき、被用者保険が財政的に責任をもつ突き抜け型にわけられる。財政基盤のはっきりしない突き抜け型より、独立型が優れると思われるが、
日医型の独立型の問題は
a)公費負担が増えるが、健保組合の負担が減る
b)財源は消費税でよいのか .。逆累進性をどう考えるのか。一般税との兼ね合いをどうするのか
c)75歳で分けた場合、現行の70歳以上の負担がどうなるか。著しい負担増にならないか
d)診療報酬制度はまるめか出来高か。定額制より出来高が良いのではないか
等の若干の異論が出ている。
日医総研 健保財政、国保財政 「日医総研のワーキングペーパー」「被用者保険の財務的研究」の 記事
1)健保は黒字
マスコミで大々的に取り上げられ、医療制度の危機 とまで言われている、政管健保は収支は赤字ではなく585億円の黒字 だという研究です。
2)国保も黒字(「国民健康保険の財務的研究」)
1.多額の国庫負担が注ぎ込まれていることもあり、企業会計のルールで見直すと、やはり黒字であること
2.年間7%もの未収金が発生していること
(1)高額所得者でも2年間逃げれば踏み倒すことができます
(2)企業会計のルールでは未収金も含めて売上高に計上するので、この点で企業会計上、黒字に転じています。
3.国庫補助を受けている一方で、1兆円以上の正味財産があると思われること
4.経営努力らしいものは見受けられないこと などが指摘できます