総論

本田整形外科クリニック、本田忠、ver2000/11/7


IT革命とは

IT とは? InformationのI、TechnologyのT、すなわち情報技術の意味です。

革命 とは不連続性の変化、物の考え方の変化、仕組みの変化

ネットワークとは、Netとは、網、Workとは、仕事 したがって、Networkとは、網の目のような状態で仕事をする.

上も下も患者も医師もスタッフも網の目のようにつながっている様子、状態

ネットワークのキーワードは双方向性と情報の共有化である。

Internetとは情報をデジタル化したものをお互いに、共有したり、協働して使用できる道具。 それが LAN = Local Area Network そして WAN = Wide Area Network そして、Internet そして、Intra Net そして、Extra Net

Home Pageとは医院や組織などで発生するあらゆる情報を一元化できる道具。


インターネットの特徴

○双方向性

 メーリングリストや掲示板が利用できる。簡便さからはメーリングリストが望ましい。構成員からの様々な意見が出る空間を作り、ニーズを吸い上げやすくして、それにより組織の活性化を図る。会員各位の細かいニーズを吸い上げない限り、会の活性化は図れない。

○デジタル化

 何故紙に書いてあるものを、わざわざネットに載せる必要があるのか?

ネットへ情報を蓄積する重要性は二次利用ができる。双方向性が確保されているから、たとえば種々の発言に関し、不特定多数の会員から発言いただくことにより、これに関する話題を膨らませることができるわけです。どんどん話題は発展していく。実り多いものになることができる。ネットワークというものは、個人の力ではなく、参加者各位の発言努力でなりたつ。すべて各位の一人一人 の自覚と責任にかかっているわけです。各位の努力により如何様にでもできる空間

○情報の一元化

 デジタル化を図ることにより、ホームページ上に組織内で発生するすべての情報を一元化して蓄積する。データベースを上手く利用する。

○情報の共有とは?

 会員各位で同じ情報にさらされることにより、情報の共有化をはかり、もっていろんな日常の問題の解決を図る。メーリングリストは、組織の一体感を得るには最適なメディアである


○ 情報化社会で、情報が瞬時に世界を駆け巡る。個人や組織のあらゆるミスも瞬時に伝わる。またネットでは個人の意見が双方向性で流れる。個人が常時意見発表する場もできた。意志伝達法が変化した。今まで公的ルートでは、伝わらなかったような情報が、公的私的を含めて大量に流れてくる。

すべての組織や個人は批判に晒される

 また情報化により、社会全体でいろんな組織が厳しい視線に晒されている。聖域はなくなってきた。どこも批判の矢面にたつ。個人もしかり、厚生省もしかり、ヤコブ病が今度は問題になりつつある。マスコミもしかり。企業では東芝内視鏡問題、リコールでゆれる三菱。医療も医療事故多発。保険財政の危機。患者さんの告発系ページの増加。薮医者リストがいずれ青森でも出るでしょう。訴訟告発系のページもできる。それをとめることは、誰にもできない。個人の自由。自己責任の原則を貫くしかない。選択したあなたが悪い。誰もカバーしきれない。あらゆるもののスピードが速すぎる。しかもこれからもっと早くなる。

医院内や組織内の徹底した合理化。

 一方組織内では時間空間関係なく毎日討論するわけですから組織の一体感が増す。個人批判も出やすいが、均質化も同時に起こる。それによって個人の意識も、組織の在り方も根底から変わってきつつある。これからは小回りの聞く組織にしていかないと生き残れない。即断即決でないと周りの状況に対応できない。

グローバルスタンダード

 そういう状況の中で、医師だけ権益保護とはいいずらいであろうし、徹底した宣伝のもとに、合理的な制度を作っていくしかない。医療者の質も上げなくてはいけない。国民の尊敬が得られない組織や制度は確実につぶれる。厳しい時代です。対外的には徹底した明確な倫理観と論理で戦っていくしかないようです。情報化社会というのはスピード感あふれる論理の優った、きつい社会でもありますね。管理社会というより、直接民主主義の多事争論の世界。よく言えばダイナミックですが、ついていくのは大変です。グローバルスタンダードという基準。普遍性のある論理と態度を磨くしかない。ごね得は許されない。息ずまる様な社会でもありますか。エゴは当然出せない。あるのは倫理観と論理だけ。きつい社会が現出しつつある。

倫理観の向上

個人で自由に情報発信するということは、当然、社会的責任も伴う 日医の医師の倫理規程

 インターネットの普及に伴い、医療関係の発信も増えてきた。健康相談で実際に医療訴訟を誘発もできてしまう危険もでてきている。 逆に全国の医師が団結すれば、いま問題になっている東芝の不買運動も起こし える。少なくとも大企業を医療分野から排除もできる。

東芝内視鏡賛同者リスト 東芝内視鏡問題


1)われわれは力を持った。力は有効に注意深く使いましょう

 結局個人で情報発信できるということは、個人の意見が日本全国の皆さんに 容易に伝えられる時代である。マスコミと同じで、社会に対して、個人がある 程度の影響力をもつわけです。われわれは初めてマスコミと対等な力を持ちえ た。

2)影響力を保つには信頼感を維持させなければいけない

 こういう力を持った医師としてするべきは、患者さんからの信頼感をなくさ ないように、注意深く、品格を保って情報発信していくことかと思います。 医師の倫理規範を高め、信頼感の醸成に努力する必要がある。不用意な言動は 避けるべきである。当然批判に耐えるように、質の向上も図らねばならない

3)情報公開:有効な宣伝をするにはどうするのか

 インターネットをとことん有効に利用して、マスコミへの有効なカウンターパ ンチになりえるような、情報発信を率先して行うべきである。  医療訴訟報道や患者の権利の会に見られるように、ほかの陣営も権利は同じよ うに行使されるわけです。単なるプロパガンダではなく、説得力ある、かつためになる意見や医療サービスを常に発信できるように、積極的に社会に対し発言で きるようにホームページを充実させて、われわれの意見を宣伝しましょう。

患者さんを味方につけれない医療は崩壊するわけですから。