<新世紀維新が目指すもの―日本経済の再生シナリオ>平成13年6月11日


小泉内閣の「医療サービス効率化プログラム(仮称)」より
(i)医療サービスの標準化と診療報酬体系の見直し
医療の専門性に立脚し、科学的に分析・評価を行って得られた情報を活用して医療を行う「根拠に基づく医療」(EBM)を推進し、国民が理解し納得できる医療サービスの標準化を行う。
医療サービスの費用対効果(value for money)の向上を図るとともに、それを踏まえた支払い方式の見直し(包括払・定額払(診断群別定額報酬支払い方式 (DRG/PPS)等)の拡大等)や薬価制度の見直しを行う。
(iv)医療機関経営の近代化・効率化
医療機関の経営に関する情報の開示・外部評価(外部の専門家による経営診断・ 監査の実施)等を行うことにより、医療機関経営の近代化・効率化を進める。ま た、設備投資原資の調達の多様化や医療資源の効率的利用(高額医療機器の共同 利用・稼働率の向上等)を促進するとともに、株式会社方式による経営などを含 めた経営に関する規制の見直しを検討する。
(v)消費者(支払者−患者・保険者)機能の強化 患者の選択による医療機関相互の競争の促進を進めるとともに、保険者機能の強 化を図る。このため、保険者の権限を強化し、保険者と医療機関との直接契約や 保険者と医療機関の連携強化(健診、予防)、レセプト審査、支払事務等の抜本 的効率化を進める。
(vi)公民ミックスによる医療サービスの提供など公的医療保険の守備範囲の見直 し公的保険による診療と保険によらない診療(自由診療)との併用に関する規制 を緩和し、患者の選択による多様な診療の組合せを可能にするなど公的医療保険 の対象となる医療の範囲を見直す。

小泉内閣の医療抜本改革要約
1)DRG/PPS等の拡大
 医療の裁量権の制限。
2)薬価制度の見直し
3)医療機関の経営に関する情報の開示・外部評価
 警察機能の追加
4)株式会社方式による経営
 医療の市場化
5)保険者機能の強化を図る。保険者の権限を強化
 審査員の排除?保険者による直接審査。
6)保険者と医療機関との直接契約
 日本版マネジドケア。保険者の権限強化。契約
7)レセプト審査、支払事務等の抜本的効率化
 電算化、機械審査
8)混合診療の拡大
 保険によらない診療(自由診療)との併用に関する規制を緩和

全文は以下です

第10回経済財政諮問会議配布資料平成13年6月11日(月)
今後の経済財政運営及び経済社会の構造改革 に関する基本方針(素案)