我々の主張VER2014/12/11


政府の提案内容


民主党時代
 政権変われど、プレイヤーは同じですから、結局効率化の名のもとに新自由主義的医療の導入を図る、ライフイノベーション会議などの動きも2010年に入ってから活発です。

自民党時代(小泉改革)
7)財務省案平成13年10月9日(pdf)
6)総合規制改革会議
5)経済財政諮問会議
4)経済財政政策
3)医療制度改革試案厚生労働省平成13年9月25日
2)総合規制改革会議の中間報告平成13年7月24日
1)新世紀維新が目指すもの―日本経済の再生シナリオ平成13年6月11日


我々の主張

以下の意見は、主に医療政策を考える会メーリングリストの参加者各位による個人の意見であります。会全体の統一見解とは異なります。


2014年
2)いつまで医療費が伸びるのか2014/12/11
1)医療のフリーアクセスをどう考えるか2014/5/16

2011年
このままでは「薬」が日本の医療を崩壊させる
玖珂中央病院 吉岡春紀平成23年11月10日 改定
pdf:http://www.orth.or.jp/seisaku/syutyou/haruki2011.pdf
doc:http://www.urban.ne.jp/home/haruki3/iyakubungyo.doc

2010年
混合診療について2010/11/30
整形外科の処置と運動器リハ2009年DOCXLS

2009年
6)地域から診療所が消える日2009(倒産版)2009年12月11日
5)整形外科医療の現状:全体版html DOC:全体版 
4)財政中立についてhtml:doc
3)整形外科の医療の特徴:2009年11月14日:平成20年度医療費の動向平成21年6月より:html:doc
2)診療報酬の配分について平成21年11月14日:html :doc
1)地域から診療所が消える日(初再診料)2009/12/17


医療のIT化の光と影2008/9/30up.ver2008/10/24

以下の様々なうごきと緊密に結びついて、総合的なシステムが構築されつつあります。
1)日本の管理医療(IT化の光と影)http://www.orth.or.jp/seisaku/syutyou/managedcare.html
2)日本版マネジドケア:日本における管理医療のための総合システムデザイン。
3)国家医療情報ネットワーク「NHIN」データベース化
4)社会保障カード:データ一元管理の方策
5)疾病管理プログラム:患者管理強化
6)総合医について:患者管理強化と開業医の管理強化
7)専門医制度と報酬:成果主義批判:専門医制度の確立による、医師の階層化と管理強化

1) 導入マニュアル:http://www.orth.or.jp/seisaku/siryou/receipt/slide2008oct.pdf:2008/10/28
2)レセプトオンライン化:保険者機能強化
3)レセプトオンライン化の問題点:日医見解、安全コスト、保険者機能強化
4)ICD10:標準病名とワープロ病名、対応ソフト、査定問題、適応外処方
5)レセプトチェック:対応ソフト、受付事務チェックASP
6)オンライン化と回線:回線、IP−VPN、回線とPCの接続方法、ORCA
7)レセコン未導入医療機関の救済策代行入力、クリアリングハウス事業

心ひとつに日本の医療をよくしよう:川崎市立病院地域医療部長:鈴木 厚
医療のうごき 診療報酬改定と医師会の在り方について2004/6/5(仙台)
特権か市民権か(2003/11/28)
札幌市医師会講演会(Brobaテレビ会議による)

医療は社会のセーフテイネットです

構造改革の基本理念は、規制緩和により非効率分野から効率分野へのスムーズな資源配分を達成し、努力が報われる社会を再構築することです。民が主体となり市場の新陳代謝を活性化し、官がそのサポート役に徹することにより、よりダイナミックな社会となりますが、単なる弱肉強食の社会に陥らぬ為には、しっかりとした社会保障制度を作る必要があります。衣食住足りて礼節を知ると言いますが、その前提として国民の健康が守られなければならない。医療が社会のセーフティネットと言われる由縁です(安藤潔)
セーフテイネッとを構築しましょう
自己負担増

根拠のある医療改革、国民に対する「説明と同意」を

 現在、医療の現場では、根拠のある医療(EBM)と、説明を受けた上での同意 (インフォームド・コンセント)が強く求められています。  政府は、国民に対し、「負担の増加」や医療の質の低下を招く「医療費抑制」 を伴う医療改革を行おうとしています。これは、政府という主治医が、国民という患者に、大出血を伴う手術をしようとしているのと同じことです。従って、政 府は、根拠に基づいた医療改革を行うこと、そして、国民に対し、その医療改革 が必要な理由、どのような改革方法があり、それぞれの改革のメリットとデメリッ トはなにか、その改革法を選んだ根拠はなにか、などの情報を、きちんと説明し て、国民の同意を得る必要があります。 残念ながら、経済財政諮問会議の提案する医療改革案は、なぜ、医療の質が良 くなり、医療費が抑制されるのかという根拠が全く不明です。是非、国民に対す るインフォームド・コンセントをお願いします。(長島公之記)
医療費の無駄って何?

医療費の総枠抑制。三方いたみわけ

一般企業では、経営が苦しくなると、すぐに賃金の一律カットとか、給料の一斉凍結という手法が使われる。これは「痛みを分かち合う」という名のもとに、現実を直視せず、逃げの経営姿勢でしかないではないか?経営においては、まず、人的育成を図り、質の向上と、合理的な、経費削減策を問うべきである。(前GE会長、ジャックウエルチの言葉:日経新聞2001・10・25)。合理的な経費削減策をとれなければ、当然、会社はつぶれると思います。一律カットなどという施策は、無能な経営者の代名詞である。しかし、現在の財務省をはじめとする政府案は、人命に関わる医療にたいして、医療の総枠抑制とか、保険者と医療と、患者さんの3方痛み分けとか、乱暴な、理念もない、合理性もない、経費削減政策を提言しております。このような理念のない政策で、医療はどのようになっていくのでしょうか
(2001年10月25日本田忠)
医療の効率化を考える
営利企業参入について

アメリカの真似をすれば、医療は悪くなる

 経済財政諮問会議と総合規制改革会議の改革案では、医療に市場原理・競争原 理を導入すれば、コストを削減しながらサービスの質を良くすることができると して、アメリカの医療制度を手本にした内容が多く含まれています。しかし、現 実には、手本にしたアメリカでは、市場原理・競争原理を導入した結果、医療の 質が大きく落ちるという大問題が起こってしまい、見直しの最中です。なぜ、ア メリカの失敗を真似するのでしょうか。(長島公之記)
在院日数の短縮は医療費の高騰を招く
保険者直接契約
医療の基本的性質
アメリカのHMOのイメージ図:長谷川寿紀先生(ミシガン在住)提供

【誤解】日本の医療は、費用が高くて、質が低い

 国民の多くが、日本の医療について、以下のような誤解をしており、そのため に、間違った医療改革案を選んでしまう危険があります。正しい医療改革を行う ためには、正しい現状認識から出発することが大切です。
 【誤解】日本の医療は、費用が高くて、質が低い
 【正解】日本の医療は、費用が安くて、質が高い
 その根拠は、何でしょうか。
1)世界保健機構(WHO)が、昨年、加盟191カ国の保健医療システムについ て比較した結果、総合評価では、日本が世界で一位でした。
2)経済協力開発機構(OECD)の調査では、国内総生産(GDP)に対する総医療 費の比率は、日本は、先進国の中で最も低いレベルでした。
3)経済財政諮問会議の声明でも「我が国の健康指標は世界最高水準にある。こ れは戦後の我が国の医療政策・国民皆保険体制の成果であるといってもよいであ ろう。」と述べている。
 つまり、現在の日本の医療制度は、色々改善すべき問題点もありますが、全体 としては、「安くて、質が高い」という点で、世界的に最高水準にあります。日 本の医療は「高い」、「質が低い」という誤解から、改革策を考えると、大きく 方向を間違える危険性がありますので、ご注意下さい。(長島公之記)
日本の医療の現状

正しい「出来高制」が、日本の医療を救う

 現在の出来高制を、以下のように改善すれば、医療の質を上げ、無駄な医療費 を削減するのに役立ちます。
(1)現在の診療報酬の決め方が混沌としているため、診察、検査、治療などの 診療行為が、なぜその料金なのか、医師は患者に納得がいく説明ができない。従っ て、原価計算に基づいた料金体系に改正する。
(2)その診療行為が必要な理由について医師の説明が足りないため、過剰な検 査や投薬、医療費の無駄遣いと誤解される。日本医師会がリーダーシップを発揮 して、患者への説明を必ず行うようにする。
 このように改善すれば、患者自身のチェックによって、不必要な診療行為がな くなります。必要な診療行為だけが集められて、日本全体として本当に必要な医 療費の総額が明らかになります。また、医師は、納得のいく説明をするために、 常に勉強しなければなりません。
 一方、診療の内容に関係なく医療費が一定である「定額制」では、医師は説明 をする必要がなく、勉強を強いられません。本来は必要な医療が行われなくても、 患者にはわかりません。そして、日本全体として本当に必要な医療費がどれだけ かは、不明になります。(長島公之記)
すべて出来高にしましょう
点数制度の制度疲労


【誤解】日本の医療に競争はない、平等は無駄遣いを生む

 経済財政諮問会議が「平等主義的な今の医療制度が医療費の無駄を生んでいる という認識から、競争原理を導入するなどして医療の効率化をはかることを提案 している」とありますが、これは、間違いです。日本においては、どの医療機関でも診療報酬は同じであるという国家統制による「平等主義」が、自由競争によ る医療費の高騰を抑えました。その一方、平等主義によって生じやすい医療の質の低下は、誰もが日本中のどの医療機関にかかれるという「フリーアクセス」と いう制度で、日本中の医療機関同志を競争させることで、防いできたのです。
 また、自由競争により医療費が安くなるというのも、大いなる誤解です。豊か な国では、命や健康に関わる問題には、お金を惜しまない人が多いものです。不 当に高額の怪しげな療法ですら、ひっかかって、大金を失う人のニュースをしば しば目にします。まして、正当な医療となれば、高額であっても、いや、高額だからこそ、多くの患者が集中することでしょう。また、医療費を制限した中で、 自由競争を行えば、医療の質が落ちることは、アメリカの現状が立証しています。(長島公之記)
名医とは
医療の質の向上

EBMガイドラインはEBMではない

アメリカの医療におけEBMガイドラインは専門業者が作り、入院の日数まで決められている。それを保険者が買い取って一律に患者さんに適応する。患者さんのためのEBMではなくて、保険会社の経費削減のための、ガイドラインでしかない。根拠にのっとった医療というのは、あくまで患者さんの病態にあわせ、医師がEBMにのっとった文献を提示して、患者さんの同意のもとに治療を行うというものであろう。あくまでケースバイケースで、患者さんの同意のもとに行う個別的な治療であると考える。
(2001年10月25日本田忠)

より詳細な意見は以下にあります。少々長いですが、ぜひ熟読ください。

詳細な意見