急性期医療は出来高に2001/10/08
本田忠
急性期医療は定額制を?
支えあう医療―臓器移植
1998年10月24日(土)13:00〜17:00
上記に典型的な定額制の主張の論があります。
1)定額制の値段の根拠がわからない。あまり押さえれば
質の低下を招くのは当然。ドイツの医療の質の低下。
まあ急性期医療を標準化して定額制にして、急性期医療抑制の
最大の武器にするわけですが、定額制の問題は内容がわからなく
なってしまう。質の管理もできない。
2)主張している、出来高の無駄の具体的な内容がわからない。
無駄の根拠を示す必要がある。
きっちり出来高にして、内容を吟味しながらチェックしたほうが管
理しやすい気はしますね。医療費抑制からだけ考えるとかえって
医療費抑制も分析も出来ない気がします。
出来高にすれば透明性も確保できるし、消費者もチェックしやすい。
そういう意味では急性期医療定額制
論は理解できない。それこそ不正の温床になる???
205点ルールと同じ事が起こる。
原価を反映した正確な出来高制のなかで医療投資の妥当性を問うべきでしょう。医療行為の値段の妥当性が問われているんでしょうね。
慢性期医療も出来高にしたほうがよいでしょう
また慢性期医療は定額制にしようという主張もありますが、これも良く考えれば、おかしい意見で、定額制というのは一定の値段ですから、その額に達しない金額は無駄になる。また必要な医療行為もしなくなる可能性があります。
参考文献
高度先進医療のしくみ
厚生労働省ホームページ
高額医療
過去最高 どうして?
臓器移植批判に対する反論集
移植に関する費用(推定)
seminar6
適正な医療の需要量に関する研究
ケアエコノミクス−−医療福祉の経済保障
1.
「医療機関の意思決定行動と包括支払制度下での医療サービス水準:実験経済学的研究」
現在、厚生省は2000年度からの導入をめざして、診療報酬制度における包括支
払化の検討を始めている。しかし、包括支払制度は医療機関の治療努力とは無
関係に診療報酬を定額で支払う方式であるため、医療機関が利潤の最大化をめ
ざして行動するならば、医療サービス水準の大幅な低下をもたらすのではない
かと危惧されている。
このような危惧が現実のものとなるかどうかは、包括支払制度が実施されてい
ない現段階では、実証データから判断することはできない。そこで本稿では、
実験経済学的手法を用いて、包括支払制度の導入が医療サービス水準に及ぼす
効果を検討した。すなわち、医療機関の役割を演じる被験者に、その利潤(定額
診療報酬−実際に要した治療費)
に応じた貨幣報酬を支払い、さまざまな疾病
レベルをもつ患者被験者にどのような水準の医療サービスを供給するか意思決
定を行わせる実験を実施した。
実験の結果選択された医療サービス水準は、理論的に予想されるきわめて低い
医療サービス供給水準に比べ有意に高いものであった。
このような実験結果を
導いた最大の要因は、医療機関被験者が、低水準の医療サービス供給の結果患
者被験者の被る便益の低下に配慮したことにあると考えられる。実験から得ら
れた医療サービス供給水準のデータを用いて医療機関被験者がどの程度患者被
験者の便益に配慮したかを推計してみると、大部分の医療機関被験者は自己の
利潤以上に患者被験者の便益に配慮して医療サービス水準を選択したことが示
された。
以上のような実験結果を前提とすれば、包括支払制度の導入が医療サービス水
準の大幅な低下をもたらす可能性は低いと考えられる。しかしこの事は一方で
は、包括支払制度の導入が医療費の抑制のための画期的な制度改革とはならな
いことを示唆しているといえる。