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日本臨床整形外科医会のIT化について

2004年7月17日COMINES 於熊本市
 本田整形外科クリニック
 本田忠

日本臨床整形外科医会について
JCOA:TheJapaneseClinicalOrthopedicAssociation
 日本臨床整形外科医会(JCOA)は昭和49年(1974)に発足し、日本全国で、医療の第1線で整形外科診療に携わっている、主として開業医と私的病院の勤務医で構成している団体です。平成16年6月現在5463名の会員を擁しています。また下部組織として全国都道府県に臨床整形外科医会があり、それぞれに活動しています。

日本臨床整形外科医会のIT化の歴史
1996年10月インターネット委員会が発足。
1997年4月1日IIJ上で正式ホームページを公開。
1997年5月インターネット委員会ML開始。
1997年7月16日メンバーML開始。34人からスタート。
1999年4月1日JCOA独自サーバ立ち上げ
2000年12月1日JCOA理学療法検討委員会ML立ち上げ。
2001年10月10日メンバーML累積発言数1万件(1999年5月2日より)
2002年2月13日新サーバ2台目立ち上げ
2002年2月13日letterーML立ち上げ
2002年7月19日理事会ML立ち上げ
2003年3月17日理事会を含む全17委員会のMLが完成。
2004年3月10日メンバーML累積発言数2万件
2004年年6月25日現在1652名参加。参加率30.2%

メーリングリスト参加者の推移

一日あたりの発言数


県別参加者数

参考文献
平成16年度IT戦略委員会報告書
http://www.jcoa.gr.jp/it/h16/hokoku/

合計36個のメーリングリスト
全員参加のメーリングリスト
 1)JCOAメンバーメーリングリスト
  会員間の談話室です。
 2)健康相談メーリングリスト
  健康相談専用です。
 3)連絡専用メーリングリスト
  会や各県、各委員会からのおしらせ専用
理事会や全委員会のメーリングリスト

日本臨床整形外科医会のホームページ

日本のインターネットの普及率
 

参考文献
日本のインターネットの普及率
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/04/14/008.jpg

国内のインターネット利用者:7,730万人
人口普及率:60.6%
ブロードバンド回線利用世帯:47.8%
利用料金:0.1弗/100kbit/sec(世界一安価)


利用端末
PCから:79.7%:6,164万人
携帯電話から:4,484万人
「平成15年通信利用動向調査」総務省より

一般の年齢別インターネット利用率
13〜39歳:90%
6〜12歳:60%
50代:60%
60〜64歳:39%
65歳以上:15%
参考:「平成15年通信利用動向調査」総務省

医師の平均年齢(平成14年12月31日)
医師数は262,687人
平均年齢
病院:43.6歳,
医育機関附属の病院:36.6歳,
診療所:58.0歳


日本医師会会員の年齢構成

参考
日医会員組織の現況 ―平成12年6月現在―
http://www.med.or.jp/nichinews/n120920h.html
平成14年(2002)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況(厚生労働省)
http://www.med.or.jp/nichinews/n160105k.html

会員のメーリングリスト参加率
日本臨床整形外科医会の参加率 30%
八戸市医師会の参加率   35%
参加者はまだまだ増える

インターネット
1)分散化
 pcのコストダウンにより、どこにでも置くことができる
2)ネットワーク化
 情報による可視化。
3)オンデマンド化。ユビキタス
必要な場所で必要な情報を。
予測の正確化、適正化、問題発見の迅速化、質の向上、生産性の向上

IT活用:業務改善、組織革新
1)基盤整備
 ITリテラシーの強化
  導入のために情報提供、研修会、セミナー
 資金面のサポート
2)業務改善
 個別システムの開発。ML立ち上げ
 コストダウンとスピードアップ
3)組織革新
 情報の活用、組織運営の最適化をはかる

組織と権限の変化
1)情報の共有先の拡大
 各委員会、各会員、一般人と広がっていく
2)組織や権限配分が変わる
目先の小さな実利にこだわったり、利害調整にエネルギーをとられない。

普及のために
1)トップのリーダシップ
必要性を理解して、自ら積極的に関与する。明確なビジョンとガバナンス。
2)問題を解決する手段としてIT利用を積極的にはかる
3)IT化における人材育成、会員の意識改革を行う
4)技術と経験の融合をはかる
5)外部専門家を活用する

セキュリテイ
個人情報保護法罰則規定は2005年4月から開始
最大のセキュリテイホールは人間である
管理基準をきめルール化する。
情報管理の運用状況を可視化する

リスクマネジメント
コンプライアンス違反:規定を守らない
1)倫理観の欠如
 徹底した教育と良好なコミニケーション
2)動機の存在
3)機会の存在
 技術:アクセス制限。暗号化
 運用ルール:相互監視

デジタル革命はアナログ革命
目的:感動を与える
1)情報伝達の効率化
2)会員の知識創造活動の活性化。
3)会員の満足度向上:ニーズを捉える

ニーズを捉える
2002年の保険改悪で爆発的に会員数が伸びた。
医師会(横糸)
1)病診連携
 地域医療の受け皿である。医療は一人ではできない。
2)各科の利害調整の場。特定の科の利害を表出しない
専門学会(縦糸)
1)利害が一致する。
2)会員のニーズはとらえやすい

インターネットは楽しい
1)会の未来を誰に託すのか? 若手をどの様に取り込むか
2)会をより魅力あるものにするには?
 組織率をどの様にしてあげるか?
 わかりやすいメリットを出すには?
3)コスト削減。合理化
4)情報公開
5)生涯教育
ネットが、最も有効なソリューションになりえる。
十分展開するには、普及率がすべて。

専門学会のIT化を推進しましょう
会員に感動を与えましょう
インターネットは楽しい