パソコンを道具として使いこなす

2002・8・21初出。2002年10月4日改変:本田整形外科クリニック。本田忠


1.インターネットをデータベースとして使いこなす
ブラウザと検索エンジンの習熟
2.整理する:エディタの習熟
  コピーとペースト技術の習熟、多量の情報をまとめる
3.ファイル管理
  作ったものをきちんと分類して収納する、いつでも取り出せる
4.メールの習熟
5.プレゼンテーション(パワーポイント、液晶プロジェクター)

●基礎編

ウインドウズの基礎
基礎編
ローマ字とかな文字の対応表
日本語の入力
ブラウザソフトの話

●アウトルックエクスプレス
活用講座
メールの基礎
電子メールソフトの話
アウトルックエクスプレスのメールの保存法について
メールの振り分け方法
振り分け方法
これができないと多数のメーリングリストのために話の前後関係がよくわからなくなります。結果的に見逃しが多くなる

●必要なもの

小生が毎日いくところは、自分のHPで、まとめております。厚労省の法令データベース、日医の部屋、健保連、国保連、日本病院会も毎日行きます。新聞はメディアから行きます。あとはメルマガも便利です。
○検索エンジン
検索エンジン
gooが多いです。フレッシュアイも新しいものの時には使う。
Goo
○エディタ:小生は秀丸
エディタについて 行そろえソフトは必ず入れてください
○コピーとペースト技術
 ブラウザでもメールでも、コピーする範囲を、マウス右ボタンでドラックして反転させる。反転している中で左ボタンを押して「コピー」を選ぶ。エディタを出して、エディタ画面上で、マウス左ボタンをおしてペーストする。ブラウザ画面のテキストを丸ごとエディタにコピーできる。このテクニックに習熟しないと、当然、生産性があがりません。
コピー・カット・ペースト
ウインドウ画面を複数作る(複数ソフトを立ち上げて左右にレイアウトする)
複数ウインドウの立ち上げ

●原稿執筆までの大体の手順

○検索目的をきめる:テーマをきめる

 早朝が多いです。タネは新聞、メルマガ、Ml上の発言から琴線に響いたこと。各位からの依頼もあります
2)ブラウザを立ち上げる。画面左半分
3)エディタを立ち上げる。画面右半分
これで準備Okです。あとは画面だしっぱなしで診療の合間に中断したところから行います。細切れ時間利用。たいして時間を使っているわけではありません
○Gooで、検索する
要は使える、あるいはどんぴしゃのホームページが出てくれば良いわけです。

1)アウトライン認識用の検索
初めて聞くようなことも多いわけですから、手慣らしに荒く検索することで問題意識を持つ。
 検索エンジンで特定テーマで、単独で行うと1,000-1万件出ることが多い。最初の200くらいは、眺めながら使えそうなものをざっと読みます。1画面に100件出して、読むのは10個ぐらいでしょうか。あんまり真面目には読みません。HPの最初の数行程度です。慣れてくると数行の説明文だけで使えそうか使えないか、わかります。
 テーマにおける、問題点探しです。キーワード探しといっても良いでしょう。いわばアウトラインプロセッサとしての検索エンジン利用です。
これで大体の検索用語を把握します。検索用語がきちんと正確でないと目的の物が出ません。数を見ることでテーマの全体像把握が目的です。細かいことはいらない。そのテーマに関する問題意識だけ頭にできればよい。
まあせいぜい2画面、200くらいのURLのなかで残しておきたいURLのみを、エディタにコピーします。通常はこのレベルだと多くて10個程度。なるべく肯定論と否定論双方の立場の意見を集めてバランスを心がける。そうでないと視野が狭くなる。何事もすべて利点と欠点があると思っております。
2)絞込検索(キーワードを変えていろいろ絞り込む)
そのテーマに関するいろんなキーワードをいれて検索する
たとえば骨粗鬆症というテーマなら、統計、健診、治療、骨折など問題によっていろいろ変えて、あとはざっと読むだけです。 
骨粗鬆症 統計
骨粗鬆症 骨折
骨粗鬆症 健診 地域
等といろいろ変えるわけです。
使えそうなURLのみをその都度エディタにコピーする。ここでも10-30個ぐらい集める。中身はまともには読みません。使えるか使えないかだけ判断するだけ。

キーワード:骨粗鬆症 健診 統計
以上で収拾した物は4つのみ
放影研
「高齢者保健事業の在り方に関する意見」について
サイトマップ[日本医師会ホームページ]
本田整形外科クリニック
3)エディタ画面上で整理
 集まった使えそうなURLを整理します。並べ替えする。無駄な言葉を省く。 大体軽いテーマなら数個ぐらい。重いテーマならもうすこし多く。テーマによって当然異ります。
4)資料文収拾
 秀丸のエディタ上で当該URLをクリックすれば自動的にブラウザが立ち上がります。当該ページをざっと読んで、使えそうな部分だけ、その部分をエディタの、そのURLの下にコピーします。これを全URLで繰り返します。
5)読み込む
 集まったら、ざっと上から下まで読んで、足りないものがあれば、追加検索します。大体そのテーマに関し賛成論、反対論が万遍なくそろったら、適当な名前でporosesiryou.txtとかして保存します。これはかなり長いです。
6)執筆
エディタ画面を2つ用意します。秀丸をもうひとつ立ち上げる。
画面左半分は資料集
画面右半分は執筆用
まずは、資料集を読み込んで、各URLの集めた文から、必要ないところをどんどん刈り込みます。また同時に頭を整理して、執筆用の秀丸画面でタイトルだけ書きます
1)はじめに
2)統計
3)実際
4)問題点
と項目だけ決めて、そこに左半分からどんどんペーストしていく。あとは整理、刈り込んで文章を作る。最後に利用したURLを参考文献でまとめる。

●保存
porozehobun.txtとかして保存します。エクスプローラに習熟すると便利です。ディレクトリ管理に習熟しましょう。
ディレクトリってなんやねん
エクスプローラの使い方
エクスプローラによるファイルの操作
ファイル管理ソフト

●ワード形式、エクセル形式のデータを、互換性を保って他の方に渡したい
方法は2つあります。
●方法1:テキスト形式にする
 ワードやエクセルデータをあらかじめテキスト形式にすること。テキスト形式にすれば、そのままメール本文で流せます。わざわざメーラの添付ファイルにする必要はありません。表とがなければこれにして下さい。
ではワードファイルをテキスト形式にするには?
以下の2種類あります。どちらでも結構です。
1)使用する範囲を「選択」してコピーして適当なエディタにペーストする
2)保存するときに保存形式をテキスト形式にする
あとはそれを文を整えて、メールで直接はりつけするだけです。
代表的なエディタ
ワードパッド、秀丸をダウンロードして習熟してください。
エディタの話
テキスト形式で保存する:
パソコン基礎編Lesson10:誰でも開けるテキスト形式
○エクセルファイルをテキスト形式にするには
1)範囲を選択して単純にエディタにペーストする。
2)保存時にcsv形式で保存する。
MSExcel

●方法2:html形式にする
1)ワードを保存するときにhtml形式を選ぶ。
2)エクセルを保存するときにhtml形式を選ぶ
それを適当なwebサーバにアップする。ホームページを持っていれば簡単です。事務へ依頼すればサーバへアップいたします。
●方法1と2の使い分け
表がない時は方法1にしてください
表をそのままアップしたいときには方法2にしてください。

●PDFファイルのテキスト化
PDFファイルをテキスト化するにはどうしたら良いか。元文が画像でなく文字なら簡単にテキスト形式にできます
方法

●csvファイルをエクセルで読みこむ
方法読み込んでから集計する。統計解析する。

●メールのあれこれ
方法

●FTPを覚えること
FTP

○文献検索
一般的なEBM関連は以下がまとまっております。
文献検索
Windows裏技・秘技大事典

●パワーポイントでスライド作成
PowerPointによる学会発表のコツ ―基本から動画まで
■ 『学会プレゼン新技法』
  〜PowerPoint2002で変わる〈オンライン〉プレゼンテーション〜
◇ 高橋良治(昭和大学歯科病院・フォトセンター) 
  中嶋秀夫(金沢医科大学・出版局フォトセンター)
  小松一祐(東京慈恵会医科大学・医学情報センター)
◇ 日本医事新報社、B5、144頁ISBN:4-7849-7211-0、MBN:MJ01146486
本体価格(税別)\3,500、会員優待価格(税別)\3,320
◇ 学会発表でもう一歩進んだプレゼンテーションを行いたいという方を対象とした構成になっています。特に分かりやすく説得力のあるスライドショーを短時間で効率的に作成できるようノウハウを記載しています。Windows環境でスライドを作成している方を対象に編集してありますが、Macintosh環境の方も操作の流れに大きな違いはありませんので、本書をご活用ください。オンラインプレゼンテーションを行うことを前提にmicrosoftPowerPoint2002を使用したスライドショーの設定・実行を紹介したチュートリアル・マニュアルです。スライド(コンテンツ)の作成にはあえて触れず、既にコンテンツが出来ているものとして記述しています。各コンテンツの作り込みについては前著『学会直前かしこいスライド作成』をご一読されることをお勧めします。