情報化するということ


情報化をめぐる問題
現状 1)PCの出現により、情報量の増大がおこった 2)情報操作が巧妙化してきた  情報操作とは送り手が一定の意図をもって情報を作為的に操作したり、情報に よって受け手を操作しようとすること 情報による大衆操作、世論操作  プロパガンダ、宣伝、広告、PR、大衆説得といわれるものは、いずれも情報 による大衆操作、世論操作の手段として活用されている。それは、メディアの進 化とともに発展し、より精巧で効果的なものになってきている。 プロパガンダとは  プロパガンダ(propaganda)ということばは、もともとはラテン語で「繁殖させ る」「種をまく」という意味をもっていた グレープロパガンダ  情報の正確さは不明、出所も必ずしも明確ではないもの。ホワイトプロパガン ダとブラックプロパガンダの中間に位置するもの。確たる証拠はないが、まった くニセというわけでもないような情報を意図的に流す場合など。相手方を混乱さ せる意図をもって流されたり、観測気球として流されることが多い。情報の出所 も、「消息筋」「政府高官」といった表現を伴うことが少なくない。 3)その他の問題 3−1)使える人間と使えない人間の問題 「経営の合理化」、「生産性の向上」、「効率化」、「省力化」等を目的として 導入される。「非生産的」「非効率的」な労働者の排除が考えられているのが通 常であろう。まさに、排除のための方法としてコンピュータが導入されていく。  例えば、自動車の運転免許を持っていないと仕事につけないという職種はしば しば存在する。自動車の運転が出来ない人も出来る人も共に働くことが出来る場 所を作っていくのか、自動車の運転が出来ない人間は雇わないのか、という問題 である。「能力」が異なることを前提として共慟を考えるのか、「能力」の劣る ものは排除するのか、という問題である。 ともかく、「コンピュータが『使える人間』と『使えない人間』とを分断してい く」、という問題は、「その集団が内包している能力による成員の疎外・排除と いう問題が、コンピュータという道具が導入されることで、より明確化された( そして、コンピュータの使用はそれを助長し続ける)」事態と言い換えることが 出来るのではないだろうか。 コンピュータが導入以前にはそのような分断、排除が存在せず、コンピュータ が導入されたことでそのような事態が起こったのだとしたら、それは、その集団 に内在していた排除・分断の構造が、コンピュータの導入に伴う業務分担の変化 という状況の中で顕在化してきたのだ、と言えるのではないだろうか。だとすれ ば、自分達に内在するこの構造をこそ自己批判的に捉えかえしていかなければな らない。 3−2)情報リテラシーの内包する危険性 「コンピュータは一定の論理を内包し、それを人々に規範として押し付けてくる 」ということである。これは、「コンピュータは「生産性」「効率」を重視する という論理を内包していて、それを人々に強要してくる」という先の第4点とも 共通する議論であると同時に、例えば、「コンピュータは1か0かの二分法的思 考を基本とし、これを使い続けている場合、使用者もそのような発想方法に慣ら されてしまい、その事態が深刻化すると、他者とのコミュニケーション場面にお いてもそのような思考形式で対応してしまい、コミュニケーションに障害をきた す場合もある」というような批判の言説として現れる。 確かに、コンピュータ導入以前から、医者は患者から聞いたこと、患者にしたこ と、患者から診たこと、自らの判断、処方等をカルテに記入してきた。走り書き にも似たカルテには、医者それぞれのスタイルがあり、カルテは「その医者のカ ルテ」として、その医者と患者の関係を医者が想起するためのメモでもあった。 勿論、他の医者が、そのカルテを見て、それまでの患者の診療経過がたどれるよ うなものでなければならない。しかし、カルテは、その医者がある患者との関係 を思い出すために書かれるメモでもあった。そこには、形式的とはいえ、ある医 者とある患者との関係があり、カルテはその具体的な関係の痕跡として存在して いた。 しかし、医者が患者と面接しつつその記録をコンピュータに入力する時、その記 録は、不特定で複数の人間によって共用的に利用されることが前提であり、医者 は、患者を、共有し得る知識・言表に変換する「コード化機械」になっている。 患者は、評価され記録される対象となっていく。 「コンピュータが診察室に持ち込まれた」という事象は、「患者は医者にとって 、評価・診断・処方する対象(コード化の対象)なのだ」ということを明確にし た、ということなのだ。この事象は、それまで曖昧であった―そして、曖昧なま までよかった―医者と患者との関係を明確にしたのだ。コンピュータの導入は、 医者と患者との多義的で曖昧であった関係を、医者の側から、一義的に規定しよ うとすることなのではないだろうか。患者とは医者によって診断・評価され操作 される対象であるということ、医者の側は交換可能であり、「特定の医者」では なく、「医者」一般である、ということ、そして、患者も、治療の対象となる何 らかの診断名に分類される疾病を持つ者であり、医者の対象とするのは、まさに その疾病である、ということ、医者と患者との関係を、そのような関係として、 医者の側から規定することなのだ、ということである。 「人間の特性を一元的に想定して、ユーザ・インターフェイスを一方向に純化し ていくやり方は、インターフェイスと不整合を起こすユーザのアクセスを排除す るのみならず、便法による適応をも拒否する。それは、人権という倫理的視点か らも、ユーザの多様化という時代状況における資本制の論理からしても、すみや かに解決されるべき事態である」 3−3)多様性の確保が大切。 「・・・多様性は調和的であるとは限らない。・・・どのようなブレイクスルー が可能かを徹底的に考え、妥協や譲歩の可能性をぎりぎりまで考慮することしか 、さしあたり方法はない。協調や相互譲歩のためのインターフェイス=共生の作 法を、この社会はもっと真剣に設計し、組織していく必要がある。」 仕事の効率という観点から言えば、一見、「無駄」な部分、「余剰」の部分であ った、共同作業の持つ「無駄話」が、業務の効率化の中で失われ、結果、職場集 団は、一層個別化されてしまう。それが、結果的には逆に職場の効率を落とす場 合さえある。ここで語られたのはのは、このような事態ではなかったかと思う。 このような事態に直面した場合、我々はどうすればいいのだろうか。共同性を解 体したものとしてコンピュータの使用をボイコットするか。しかし、そのために は、コンピュータを使わずに以前の共同作業に戻ることが前提とされるのだが、 何故共同作業に戻るのか、その意味が明確に自覚されなければならない。その意 味とは、共同作業による共同性の維持、情報の流通、人間関係の円滑化であり、 その終局の目的は、そこで行われている業務を、全員が自覚を持って我が事とし て行うことが必要だということ、共同性という在り方を自覚的に引き受けること であろう。 それは既に、かつての状態にただ戻ることではない。人手不足で行っていた作業 を、自分達に必要な作業として位置付け直すことだからである。
結果 1)身体性の欠如について  直接情報が入り難い対象ほど抽象性が高くなる。 対象の抽象化は情報的距離が遠いほど起こりやすい。 2)情報操作の容易性  間接情報のみで判断をくだしやすい人間は情報を供給する側が意図しようとし まいと簡単に操作される。直接情報が不足している点から見ると、このことは噂 と全く同じ効果を表すということである。どちらも容易に事実とは違うことを信 じ込ませる事が出来るのである。  大なり小なりこのような事象はマスメディアでは頻繁に起こっている。これは やはり、我々が得ている情報の大部分が間接情報であり、また対象についての直 接情報がないので高度に抽象化されているということの帰結であろう。
対策 1)情報化の意味 情報が形成されるには、「問題意識」と「データ」が結びつくことが必要であ る。問題点は、デ−タが増えていくとき、それらを受けとめる問題意識が充分に 人間のなかにあるかどうかという点である。 情報化の進展する社会のなかで、いかに自主性をもって対処してゆくかが大切な ことである。  「正しい」情報を出すこと、また情報を「正しく」判断するという「主体性」 をもつ行動の必要性が情報社会では最重要事として取りあげられねばならない。 2)倫理埋没の時代  情報社会において、情報が多くなるということは、当然、「知る」ことが多く なると考えてよいであろう。「知る」ことが多くなれば、「考える」ことが少な くなるのではないか。見方を変えると、「問題処理型人間」が増え、「問題提起 型人間」が少なくなるとみられる。さらに、処理型人間の「処理能力」を向上さ せるため、コンピュータは大きな貢献をしていることも皮肉なことである。 3)情報リテラシーの内包する危険性  一義的な見解は危険。多様性は維持しなければならない。
参考文献 メディアと情報操作をめぐる諸問題
情報操作とは 情報倫理概論 商品としての情報の大量消費が個人に及ぼす影響について コンピュータ化,情報化の問題点 日本のこれまでの新聞学・メディア学・コミュニケーション研究 メディア総研『情報操作論』 環境デザイン論 淡路五色ケーブルテレビのCM打ち切り問題の社会構造 ネットワークと犯罪・不法行為 ナチ宣伝という神話 ナチ〈ガス室〉の否定と歴史修正主義の虚妄 原発バイバイについての広告論 暗黒の帝国マイクロソフト 昔の時事 NHK番組が露骨な政治干渉を背景にもちながら制作されている 世界の左翼・テロ・ゲリラ・反体制ホームページ