○はじめに
今回から連載で、フリーウエアのソフトについての若干の使用経験を述べてみます。現在インターネットや雑誌の附録などで入手できるソフトは、天文学的な数ですが、大きく分けてフリーウェアとシェアウェアの2種類に分けられます。フリーウェアは無料で使うことができるソフトです。シェアウェアは一定の期間以上継続して使う場合には、代金を支払う必要があります。ソフトは原則としてフリーウエアのものを扱い、一部シェアウエアのものもまじります。連載の最初として、私が最も日常的に使用しているテキストエディタについて述べてみます。この文も当然愛用のエディタで書いています。
○前提条件
パソコンで文章を書くときは、キーボードからローマ字を入力して、かな漢字文に変換していくわけですが、これは現在はフロントエンドプロセッサである日本語入力ソフトが担っています。私はずっとVJEでしたが現在はIME2000を使っています。辞書は長年鍛え上げていて、VJEからIMEに変換して、かつキータッチはVJE風にしています。またキーボードは101キーボードに固定しています。これで、ソフトが変わっても、違和感なく文章入力ができる環境となっています。また何とか指数本でブラインドタッチ?になっています。キーボードが変わるとまごつきます。最近は別なキーボードが出回りつつあり困っています。
○文章を書く1)2)
文章を書くソフトには、ワープロソフトとテキストエディタがあります。エディタは本来は、コンピュータープログラムを書くためのソフトです。最低限の文章作成機能はすべてついています。背景色や文字色などもカスタマイズできます。余計な機能がついていないため、プログラムが小さく、プログラムの起動が早い。1行あたりの文字数を自由に調節できる。行番号が表示できる。文字列の検索や置換が高速に行えるなどの特徴があります。一方ワープロのような、フォント指定や、ルビをふったりする文字修飾や印刷用レイアウトなどの機能はついていません。最も、文章を作成するだけだったら、修飾機能は必要ありません。エディタはいわば、ワープロソフトの機能を、文章作成だけに単純化したソフトともいえます。また文章作成にかぎらず、データベースの編集、プログラムの作成、HTML文もできます。逆に、ワープロはこれらの、いわば余計な種々の機能のためソフト自体が大きくて、動作が重いということになります。ワープロソフトは文書を作るソフトではあっても、必ずしも文章を書くソフトではありません。私は日常の文章やホームページは、ほぼエディタでかいています。ワープロを使うことはほとんどありません。
○エディタの種類3)4)
ウィンドウズ98に付属のメモ帳や、マックOSに付属のSimpleTextも簡易エディタです。窓の森や、ベクターで検索してみると、非常に多種多様なものがあります。
ごく一部を紹介すると、
1)MMエディタv6.50
縦書き編集・英日翻訳機能を備えたテキストエディタ シェアウェア 4,000円 2)Kajero v1.38 日本語・韓国語・エスペラント対応のエディタ 3)タイ語メモ帳 1.00 Windows 3.1上でのタイ語入力・編集・印刷用エディタ兼簡易ワープロ 4)ドイツ語ビューワ/簡易エディタ 0.5 ドイツ語のテキストの簡易エディタ 5)a-Editor 2.0 SJIS JIS EUC を編集するためのスタンダードなエディタ 6)Voice Jet Editer 視力障害者用 大きな文字と音声でエディター 7)Wakatono 113 「和歌と野」平仮名-萬葉仮名変換装置付き縦書きTextEditor 8)Thirteen-Ten Editor v5.02 暗号機能付きエディタでちょっとしたテキスト文章でも暗号で保護できます。 9)Kanji Checker v.1.01 rev.2 教育漢字、常用漢字、人名用漢字などを判定 10)EmEditor 2.20 文字校正に使いやすい機能が充実、検索した文字が浮き上がってとても見やすい。表示ウィンドウを2分割〜4分割できる。シェアウェア 1,200円 11)なんでもできるゾ!エディタ(Windows3.1/文書作成)6) フォントがマルチに変えられるエディタ 12)J-Edit(フリーウェア) Macintoshの定番 13)秀丸エディタ5)シェアウェア 4,000円 エディタの代表的なソフト。フォントなどさまざまな項目をユーザーが使いやすいようにカスタマイズできます。
1)AL-Mailアドレス帳読込:AL-Mailアドレス帳読込用 秀丸マクロ (3K) 2)Hank2zen.mac 1.00 :半角カタカナを全角カタカナにする秀丸マクロ (2K) 3)Homepage Supplement 2.01 :html">ファイル作成を支援する秀丸エディタ用のマクロ (45K) 4)KZHMSSC1.MAC 1.10 :秀丸エディタ用 空白/整形処理マクロ (6K) 5)Multi Reform for 秀丸エディタ 1.20 テキスト整形マクロ (23K) 6)エディタ(秀丸)からExchangeメール送信 テキストファイルを Microsoft Exchangeの送信トレイに送る 7)オルタードdeエンター 1.0 秀丸エディタで簡単にスタイルシートを記述・編集するマクロ (13K) 8)カウント&グラフ化 1.01 文中に存在する単語の数を数えて、グラフ化してくれるマクロ (3K) 9)スペルチェッカ for 秀丸 & PDICWIN 1.1 PDICWin を用いた秀丸スペルチェックマクロ (4K) 10)計算式 1.00 文章中の計算式の答えを出します 電卓いらず (5K) 11)秀丸マクロ25種+α テキスト整形用マクロ 25種 (33K) などがあげられます。
ここでは5番のテキスト整形マクロを紹介します。
Multi Reform for 秀丸エディタ
1.20 テキスト整形マクロ (23K)
高木郷氏の作成したソフトで、秀丸上で使用するテキスト整形マクロです。動作確認は、Version
1.47ですがver3.0でも動きます。使い方は、たとえば、メーリングリストなどに文章をアップする場合、引用文は往々にして、一行全角で40字などということがあります。一方、現在一般的なメールソフトである、ウインドウ付属のアウトルックなどは36文字で自働改行します。従って、原文を、そのままメールにペーストすると改行が見苦しくなります。このマクロプログラムは、文章を自動的に任意の文字数で改行してくれます。たとえば一行全角で34文字に改行できます。私にとっては非常に便利なソフトです。これで皆さんからの苦情に対処できます。
インストール
まずはプログラムをベクターからダウンロードします。小さいソフトですから一瞬です。LZHで圧縮されていますからlhasa等で解凍して下さい。mlt_rfm.macがマクロ本体です。mlt_rfm.txtがマニュアルです。次に
mlt_rfm.mac
を秀丸のディレクトリに(動作環境の設定でマクロファイル用のディレクトリを設定している方はそのディレクトリに)コピーして下さい。インストール作業はこれで終わりです。次に秀丸を立ち上げて、メニューのマクロをクリックしてマクロ登録(マクロ(M)-マクロ登録(E))すれば終了です。タイトルは私は「整形」としました。ファイル名は私は秀丸のプログラムディレクトリの下のm_rfm120ディレクトリに入れていますのでm_rfm120/Mlt_rfm.macと記述します。あとはマクロメニューに整形として現れますので、これをクリックすればマクロプログラムが立ち上がります。
使用方法
処理範囲を範囲選択した状態でマクロを実行します。あるいはマクロを実行してからメッセージに従って範囲を指定して下さい。マクロのメインメニューが表示されます。このメニューでコマンドを選択して実行します。メインメニューには現在の設定値が表示されていますが、それぞれの値の変更は設定変更のサブメニューに移動して行います。私は改行数だけデフォルトが半角で76字になっていますので72字にだけ変更してあとは全自動処理実行しています。一瞬できれいに文章が36文字で改行されてできます。
2)KANAのオンラインソフト奮闘記 3)窓の森 4)ベクター 5)秀まるおのホームページ 6)なんでもできるゾ!エディタ(Windows3.1/文書作成)