|
安全は「ただ」ではありません |
本田整形外科クリニック 本田忠 2008/12/17 |
|
社会保障は社会のスタビライザーです 社会は、貧富の差が広がりすぎれば、不安定な社会となります。 社会保障は「公平で平等な社会」を作るための「安全装置」です 社会保障は、「富める方」から「貧しい方」への「所得再分配機能」や、「若い方」から「高齢者」への、「世代間再分配機能」、「地域間所得再分配機能」があります。「地域間所得再分配」では、いわば「都会」から「地方」への富の再分配により、高齢者の多い地域の生活を支えていることになります 。 社会保障は大きな雇用効果があります 医療分野に従事する人々の数として、医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師などがあげられます。その従事者数は、2000年の約170万人から2006年の約193万人と、約1割増加しています。また、介護・福祉サービス分野の従事者数の推移を見ると、2000年の約170万人から2005年の約328万人と、2倍近く増加しています。総務省統計局「労働力調査」によると、2000年から2006年までの全就業者数が約1%減少しているのに対し、着実に増加しています。社会保障は地域において大変大きな雇用機会を提供しているといえます。 社会保障は不況の安定装置 社会保障は、暮らしを支える「セーフティネット」として、国民の「安心感」を与えるのみならず、地域における不況時の「スタビライザー機能」も果たしているといえます。 安全は「ただ」ではありません 「国民皆保険制度による医療」は守らなければなりません。「医療費」は、国が定めている「公共料金」です。現在のように、医療費を減らすことだけが最優先されつづければ、地域医療は簡単に崩壊します。医療は、いったん壊れれば元には戻せません。最も優先すべきは、国民の健康増進や、医療の安全や、医療の質のはずです。医療の財源を確保して、医学の進歩に見合った、適正なレベルまで引き上げることが必要です。医療は労働集約産業です。質の維持にためには人員が必要です。安全は「ただ」ではありません。わが国にお金がない訳ではありません。問題は国の予算をどのように使うかです。 |
||
|
|
||
|
参考文献 |
||