八戸地域の患者さんのサポート体制その2 |
本田整形外科クリニック 本田忠 |
前回にひきつづき、今度は全国で行われている地域連携パスの紹介です。多様な疾患で病診連携が図られています。地域において医師不足、専門医不足もありますので、他地域の実績を参考にしながら有機的な連携を図っていく必要があります。 産科関連 1)産科オープンシステム (静岡県) ア)出産までの健康診査は、産科の診療所で実施 イ)出産については、県西部浜松医療センターで対応 ウ)出産後の健康診断は、紹介元の診療所で実施 エ)帝王切開等のハイリスクの出産は、出産後も県西部浜松医療センターで対応 オ)病院の医師と診療所医師が、患者への直接指導や面談による治療方針の検討などにより、退院指導、術後管理等に関して共同指導を実施 2)産婦人科のセンター化 (北海道中空知地区) 特定の医療機関に医師を集中し、他の医療機関に外来医師を派遣するシステム。 がん診療 八戸でも地域がん診療連携拠点病院が指定されました。全県のネットワークの構築も必要です。 1)緩和医療の提供体制 ア)チームによる緩和医療の提供体制を整備 イ)地域において、かかりつけ医を中心とした緩和医療の提供体制を整備すること。 ウ)かかりつけ医とともに地域がん診療連携拠点病院内外で共同診療を行い、早い段階から緩和医療の導入に努めること。 エ)かかりつけ医の協力・連携を得て、退院後の緩和医療計画を含めた退院計画を立てること。 2)地域がん診療連携拠点病院内に相談支援センター等)を設置すること。 3)別途定める標準登録様式に基づく院内がん登録を実施すること。 地域における病診連携のシステム化、IT化が必要です。 医療資源の有効活用、専門医不足の支援として、ITなども導入していく必要があります。幸いIT関連も当地は先進地域です。関係各位の合意さえあれば、ネット上に様々なIT利用のシステム構築は、そう費用をかけずに構築出来ます。 |
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参考文献 全国で行われている医療連携の事例について http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/10/s1024-8c.html その他(地域連携クリティカルパス等) http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0920-8c06.pdf |
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